「長期優良住宅」は、税金控除の面で様々なメリットがあります。
認定申請やメンテナンス費用は避けられませんが、そこでは長く生活していくものです。長期間にわたって使用可能で、環境にも優しい。そんな住宅を建てる機会があれば、検討したいものです。
「長期優良住宅」を新築で建てる場合、その「認定」基準や申請方法は知っておくべきです。この記事では、そのような申請についての疑問を解決いたします。
認定基準
「長期優良住宅」には9つの認定基準があります。
列挙すると、「劣化対策」、「耐震性」、「維持管理・更新の容易性」、「可変性」、「バリアフリー性」、「省エネルギー性」、「居住環境」、「住戸面積」、「維持保全計画」です。
各項目の詳細は、国土交通省が公開している以下のリンクを参照ください。
参考リンク:長期優良住宅の認定基準(概要)- 国土交通省
認定の申請
長期優良住宅の認定を受けるためには、建築主または分譲事業者が、”着工前に”、先ほどの9つの基準を満たしていることを記している「長期優良住宅の建築及び維持保全に関する計画」の作成が必要です。
この計画に関する書類は、ハウスメーカーの人が一緒に作成してくれるため、不明点があっても問題ありません。
住宅の技術的審査の通過後は、「適合証」というものを発行してもらい、「建築計画」と「維持保全計画」を所管行政に申請すれば、認定を受けられます。
ここで注意すべきなのは、計画を円滑に実現するためには、できるだけ早くハウスメーカーに伝えておく必要があるという点です。
そうしないと、設計がプランに沿わなくなり、認定をもらえない場合も考えられます。
認定後
長期優良住宅の認定を無事に受けて、住宅が完成してからも行わなくてはならないことがあるのです。
それは、「維持保全」と、「記録を作成する」ことです。記録の作成は、建築・維持保全の状況について記していく必要があります。
保全が不十分である場合、所管行政庁から認定を取り消されることもあります。維持管理を定期的に行い、報告していくようにしましょう。
維持保全の実施
長期優良住宅の認定を受けた住宅は、維持保全計画にしたがって維持保全を行うことが義務付けられています。
その際、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?
水回りや外壁のような箇所は、年数が経てば経つほど、汚れるものです。
住宅の維持に大切なのは、こまめなお手入れで、小さな変化を発見することです。
雨漏り等の大きな問題になりそうな変化は、できるだけ早く処置しなければ、後々大きな修繕コストがかかる可能性もあります。
「湿気」への対策も重要です。湿気は、住人が知らないうちに、木材や家具等を腐らせる原因になり得ます。腐ってしまってからでは遅いため、こまめな換気を心がけ、洗濯物の室内干しの際には除湿器をかけるといった工夫を怠らないようにしましょう。
これらに加え、長期優良住宅は、「屋根」「外壁」「床下」「基礎」も定期的な点検を行う必要があります。
ご自身での点検が可能である箇所もあるものの、困難な時は専門家や工務店に頼みようにしましょう。補修時期が前もって決められている場合は、期間内での点検・修繕を忘れないようにしましょう。
まとめ
長期優良住宅を持つと、やらなければならないことがたくさんあります。
しかし、そのメリットを考えたら、定期的な保全等の手間もかけるであることがわかります。
長期優良住宅に興味のある方は、是非一度ご相談ください。
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