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掛け軸はどう選ぶ?知っておきたい和室のインテリア豆知識
マイホームに本格的な床の間付きの和室を作るとなると、飾るものについて悩む人も多いでしょう。
「床の間に掛け軸を飾りたいけどどう選べばいいの?」「掛け軸の選び方が知りたい」
このように思う人も多いかもしれません。
そこで今回の記事では、掛け軸の選び方を紹介します。
Contents
掛け軸はどう選ぶ?
床の間には、掛け軸をかける人が多くいらっしゃいます。
お気に入りの一枚を常に飾っている人や、季節によって掛け軸を掛け替えている人も少なくありません。
現代の和室では、掛け軸は観賞用のインテリアとしての意味合いで飾る人も多いでしょう。
しかし元々、掛け軸を飾る床の間は、神の宿る場所と考えられていました。
そのため、大切な場所である神棚の掛け軸を、縁起のいいものにすることで、家の運気を上げると考えられていたのです。
次からは、掛け軸が表す意味について詳しく紹介します。
掛け軸の意味とは
掛け軸の絵には、さまざまな意味があります。
主に、掛け軸の意味は季節を表すもの、縁起物、行事のもの、仏事のもの、その他のものの5つに分けられると考えていいでしょう。
ここでは、それぞれの掛け軸の意味について詳しく解説します。
季節を表す絵
掛け軸は、季節を表す絵が多く用いられます。
- 春…桜・梅・桃など
- 夏…朝顔・紫陽花・金魚・清流など
- 秋…栗・柿・秋桜・紅葉など
- 冬…雪景色・椿・牡丹・水仙など
季節にちなんだ花や景色の掛け軸を飾ることで、季節の移ろいを室内にも感じられるようにしていたのでしょう。
季節の移り変わりに風情を感じる、日本人ならではの掛け軸の使い方です。
縁起物
お祝いごとのときには松竹梅、鶴、亀、富士などの縁起物の描かれた掛け軸を飾ります。
昔は、冠婚葬祭も自宅で行われていたため、結婚式などのお祝いがあれば、縁起の良い掛け軸が使われていました。
節句などの行事
一年に5回ある節句には、その時々に合わせた掛け軸を飾ります。
例えば、以下の2つが主な節句です。
- 桃の節句(三月三日)…桃の花や雛
- 端午の節句(五月五日)…兜・武者・出世鯉など
このように、床の間にも節句と関係のある絵を飾ることで、家の神様にも子の成長を伝えようとしたのです。
仏事
お盆、お彼岸、法事などにはお経の書の掛け軸、蓮の花、観音様などの、仏教にちなんだ掛け軸を使います。
その他の縁起物
- 虎…虎は、目つきが鋭いため魔物を寄せ付けない魔除けの意味合いがあります。
- 六つの瓢箪…むひょうとむびょうの語呂合わせで、無病息災を願っています。
- 松鶴…しょうかくは、昇格の語呂合わせで縁起がいいとされています。
- 雪景色…ゆき(幸)が降る、幸せが降ってくる
- 老人の絵…長寿
床の間でなくても飾れる掛け軸がある
最近の家には床の間だけでなく、和室がない場合も多くみられます。
現代的な和室に似合うように、現代の掛け軸は、日本画のような伝統的な絵柄だけではありません。
さまざまなデザインが販売されており、明るいデザインの掛け軸や、キャラクター物などもみられます。
クリスマスやハロウィンモチーフといった、現代のイベントに即した掛け軸もありますよ。
現代的なモダンなデザインの掛け軸であれば、洋風の和室にもすんなりと馴染むでしょう。
掛け軸はおもてなしの心を表すもの
その昔、掛け軸を日本中に広めたのは、茶道で有名な千利休だといわれています。
侘び寂びを大切にする茶の間では、数寄屋造りの質素な設えの中で、掛け軸の絵柄が重要な役割を果たしていました。
豪華絢爛な絵柄でなくても、一幅の掛け軸、一輪の花だけでも、お客様におもてなしの心を伝えることができたのです。
現在の住宅では、床の間のある本格的な和室を作った新築住宅は少ないかもしれません。
しかし、掛け軸の絵に込められた、さりげないおもてなしの心は、日本人として大切に後世に伝えていきたい文化だといえるでしょう。
例えば、玄関に飾る絵画や花、リビングに飾るポスターなどでも、季節感やお祝いの気持ちを表すことはできます。
お客様を大切に思う気持ちの表れとして、壁を飾るインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
掛け軸など家のインテリアについては専門家に相談しよう
和室に飾られる掛け軸は、絵によってさまざまな意味合いがあります。
桜や雪など、四季を表す絵、桃の節句や端午の節句にあわせて飾る絵、縁起を表すものなどがあるため、その時々で掛け替えて飾る楽しみがあるといえるでしょう。
掛け軸は、おもてなしの心を表すものとして使われていました。
現代のインテリアでも、お客様をもてなす心の表現として、ポスターや絵を飾ってみませんか。
掛け軸など家のインテリアについて悩んだら、住まいの専門家に相談するのも一つの方法です。
何件もの家を担当したインテリアコーディネーターなら、あなたの家にあったインテリアを提案できるはずです。
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