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下がり壁とは?マイホームへの上手な活用方法を解説

家の間取りをみていると、図面に「下がり壁」という表記をみることがあります。

「下がり壁って何?」「この下がり壁はつけなくちゃいけないの?」

このように、間取り図をみて疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで今回は、下がり壁とは何か、下がり壁を取り付ける目的と上手な活用法を解説します。

下がり壁とは?知っておきたい新築住宅の知識

住宅の図面にある下がり壁とは、いったいどんな壁なのでしょうか。

ここでは、下がり壁とは何かと設置する目的を解説します。

下がり壁とは

下がり壁とは、天井から垂れ下がったような形の壁のことです。垂れ壁とも呼ばれます。

主に、開口部となる部分に設ける壁です。

LDKではキッチンとダイニングの間や、和室とリビングの間などにつけることが多くみられます。

下がり壁の目的

下がり壁は、防煙垂れ壁である場合と、住宅の構造上、必要な耐力を保つために取り付ける場合があります。

防煙垂れ壁は、建築基準法でいうところの防煙区画を区切る、下がり壁です。

火災による被害を最小限に抑えるために、防煙垂れ壁を設けて煙の流出を抑えるために設置されます。

住宅火災が起こると、一酸化炭素や有毒ガスを含む煙が発生し、部屋の上部や廊下に流れ出て、部屋中に広がるのは周知の事実です。

火災の煙は、温度が高く上方を流れていくという性質を持つもの。

垂れ壁があることで、煙が充満するスピードを大幅に抑えられるため、避難に必要な時間を確保できます。

防煙垂れ壁として取り付ける場合は、天井から50cm以上下がっていなければなりません。

天井から50cmも下がっていると邪魔に思う人も多いでしょう。

防煙垂れ壁の見た目が気になる方は、おしゃれなガラス製の壁にすることもできますよ。

そして、ツーバイフォー住宅などでは、下がり壁が構造的に必要である場合もあります。

耐力壁や構造上必要な下がり壁は、建物に水平にかかる荷重に耐えるために設置される壁です。

地震の横揺れや強風などで、住宅の構造に深刻な被害が出ないように取り付けられていますよ。

このように、下がり壁は大切な住宅と家族の命を守るという役割を持っています。

部屋の仕切りにもなる!新築で下がり壁を活用する方法

部屋をゆるやかに仕切りたいときに、下がり壁は便利に使えます。

あまり広くないLDKで、仕切り壁をつけると圧迫感を感じるもの。

下がり壁なら、ドアなどの建具や壁をつけなくても、部屋を仕切ることが可能です。

例えば、開放的なLDKの間取りに憧れるけれど、キッチンとは区別したいという方も多いでしょう。

リビング・ダイニングとキッチンの間に下がり壁をつければ、視界を遮ることなく、空間を分けることができます。

また、下がり壁の内側に棚をつけると、収納空間も確保できますよ。

そして、部屋の雰囲気を変えたい場合にも下がり壁は役立ちます。

例えば、リビングの一角に書斎コーナーを作る際には、下がり壁をつけてみてはいかがですか。

壁紙を貼り分けると、グッとオシャレな空間に演出できます。

下がり壁に関して悩んだら専門家に相談しよう

下がり壁は、天井から一部の壁が垂れさがったように設置してある壁のことです。下がり壁は、万が一の火災の際に排煙垂れ壁として活躍します。また、建物の耐力を保つための下がり壁である場合もあるでしょう。

天井から50cmほど低くなる下がり壁を、間取りのデメリットだと思う人もいるかもしれません。しかし、使い方によっては、部屋をゆるやかに仕切る壁として活躍します。

下がり壁の活用方法や、間取りで疑問に思うことがあれば専門家に相談してみませんか?

数多くの住宅を設計してきた設計のプロなら、下がり壁の上手な活用アイディアが提案できるはずです。

 

tattaでは、直接話し合いをしながら家づくりを進めることができるため、家づくりに関する様々な相談対応も可能です。

ぜひお気軽にご相談ください!