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キッチンの床材は何にする?住宅の間取りと必要な性能から考える
家を新築するときに、キッチンはどんなインテリアにしようかとイメージを膨らませている人は多くいます。
「キッチンの床は何にしよう?」「フローリングがいいのかな?」
といった疑問も湧いてくることでしょう。
キッチンの床材選びは、間取りと床材の性能の両方から考えていく必要があります。
今回は、キッチンの床材を選ぶときに重要となる、現代の間取りと床材に求められる性能について詳しく紹介していきましょう。
Contents
キッチンの床ってどんな環境?
キッチンの床は、家の中でも過酷な環境だといっても過言ではありません。
キッチンでは水や油を使用するため、水はね・油はねが起こります。
そして、立ったまま作業をすることが多く、転倒などの事故を防止するためにも滑りにくい素材を選びましょう。
少し前までは、使い勝手を考慮してキッチンの床材には、クッションフロアやタイルなどを選ぶケースが多くみられました。
汚れが落ちやすく、油が飛び散りやすいキッチンの床には、水拭きしやすい素材が適していると考えられていたのです。
しかし、現在ではキッチンもリビングと同じフローリングを採用する家庭が多くみられるもの。理由は、間取りのスタイルが変化したからだと、いわれています。
次から、現在の間取りスタイルをみていきましょう。
キッチンの床材を現代の間取りから考える
昨今の間取りスタイルをみると、キッチンの床材をどう選ぶかがわかるはずです。
住宅建築の間取りを、「りんご型」と「ぶどう型」の2種類とする考え方があります。
それぞれ、詳しく説明していきしょう。
ぶどう型住宅とは
ぶどう型住宅は、廊下(茎)を中心として実(部屋)がなっているように配置される住宅をです。
ぶどうの房は、一本の茎から枝が何本かつき、個々の実がなっていますね。
つまり、ぶどう型住宅では部屋と部屋を廊下がつないでいるような配置をしています。
部屋と部屋が独立するため、部屋ごとに床材を変えても違和感がないでしょう。
りんご型住宅とは
ぶどう型住宅に対して、大きな一つの空間をベースにしたのがりんご型住宅といわれます。
一つの大きなりんごの中に、すべての部屋がぎゅっと詰まっているイメージです。
大きな居住空間ができあがるため、開放感が生まれます。
近年はりんご型の住宅が増えてきており、りんご型住宅ではリビング・ダイニング・キッチンが一つの大きな空間の中に配置されていますよ。
空間のイメージを統一化させるため、キッチンとリビングで同じフローリングを採用している家が増えています。
キッチンの床材に必要な性能
キッチンの床には、水に強い・汚れに強いといった性能を持ち合わせている床材をおすすめします。ここからは性能について詳しく説明していきましょう。
水に強い
キッチンでは水を使用するため、フローリングにも防水性能が必要です。
WPCと呼ばれる、プラスチックを木材に染み込ませた防水機能を持つ複合フローリングがあります。フローリングを選ぶなら、水が落ちてもシミにならないような材質を選びましょう。
汚れに強い
水の汚れ・食材の汚れ・油の汚れなど、キッチンは何かと汚れがつきやすい場所です。
そのため、キッチンの床も汚れにくく水拭きしやすい床材を選びましょう。汚れがついてもサッと拭けると便利です。
まとめ
キッチンは、水はね・油はねが起こりやすく、床材にとっては過酷な環境です。昨今の住宅は、りんご型のひと続き間のリビング・ダイニング・キッチンが多くみられるため、キッチンをフローリングにする家が増えています。しかし、ぶどう型住宅という部屋ごとに空間が分かれている間取りにすると、床材を変えても違和感はありません。
キッチンの床材は、防水性と耐水性が求められます。クッションフロア・タイル・耐水性のあるフローリングなどがおすすめです。
床材で悩んだら、専門家に相談してみませんか?