外構って何？

外構というのは、道路と家の敷地の境界線になる部分にある構造のことです。
その代表例は、駐車場、庭、フェンスなどです。
家づくりは、建物の中身にばかりこだわるものではなく、その外見も重要な要素です。外構部分は、最も近所の人が見る部分であり、ご自身も帰宅時に目に入るものなので、こだわると毎日の帰宅が楽しみになるでしょう。

外構を工夫すると、家の印象は劇的に変わるものです。
毎日お出迎えしてくれるような表口をイメージし、理想の外構のデザインを考えてみましょう。

オープン外構とクローズ外構

外構は2種類に大別され、「オープン外構」と「クローズ外構」に分けられます。以下で、その特徴を紹介していきます。

 オープン外構

住宅の敷地をフェンス等を用いず、オープンに外から見えるような外構のことです。
比較的、敷地面積の狭い一軒家は、オープン外構であることが多いです。

＜メリット＞
・開放感を楽しめる
オープン外構の第一のメリットと言っても過言でないのは、その開放感です。
広く感じるだけでなく、自然光を多分に取り込め、風通しも抜群です。
狭い敷地にこそ開放感を演出することで、狭いという弱点をカバーしてくれます。
ガーデニングを楽しみたい方は、近所の方などに、自らが綺麗に手入れした庭を見てもらえます。

・コストを抑えることができる
塀やフェンスを設置する必要が無いため、クローズ外構比でコスト削減につながります。

＜デメリット＞
・安全面、プライバシーの面で気がかり
外部から容易に家に侵入できてしまうため、注意が必要です。
外から見えやすい構造になっているため、庭に洗濯物を干す際にも工夫を強いられます。
小さなお子様やペットを庭で遊ばせると、飛び出しの危険性や近所の方の迷惑になる可能性があります。

・掃除が大変
遮るものが無いため、外のゴミが敷地内に入ってくることが予想されます。
落ち葉、ゴミ等の外から入り込むものを、定期的に掃除で除去しなければなりません。

 クローズ外構

塀・フェンスを用いて、敷地内を囲うような構造をいいます。
＜メリット＞
・デザイン面でも楽しむことができる
塀やフェンスを活用することで、庭を含めたご自宅をさらに快適でおしゃれな空間にできます。

・セキュリティ面でも安心
フェンス等で囲まれているため、オープン外構よりは外部からの侵入が困難です。プライバシーの確保にも貢献します。

＜デメリット＞

・費用がかさんでしまう
オープン外構にはない、塀やフェンスを設置する費用がかかります。
ただ、「セミオープン外構」というある部分だけを塀やフェンスで囲うという仕組みもあり、こちらはクローズ外構より、わずかであるかもしれませんが、コスト削減することができます。
「セミオープン外構」は、オープン外構とクローズ外構のいいとこ取りのような外構です。

・人によっては閉塞感を感じる
狭小な宅地であるにも関わらず塀で囲うと、閉塞感を避けられない場合もあります。
人によっては窮屈に感じる可能性もあります。

外構が家の印象は劇的に変える！

外構は、家の印象だけでなく、セキュリティ、庭の使い方、そこでの生活そのものまでにも影響を与えるものです。
各外構のメリット・デメリットを把握し、ご自身に適した外構を選びましょう。