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ブログ高気密高断熱住宅は本当に快適?福岡の気候に合った家づくりと信頼できる工務店の選び方
「夏は息苦しいほど蒸し暑く、冬は足元から冷える…」
「光熱費が年々高くなって、エアコンを使うのもためらってしまう…」
福岡で暮らす中で、このような住まいの悩みを抱えていらっしゃる方は少なくないのではないでしょうか。
その悩みを解決する鍵は、「高気密高断熱住宅」にあるかもしれません。
しかし、いざ家づくりを考え始めると、福岡には多くの工務店が存在し、「一体どこに頼めば後悔しないのだろう?」と新たな壁に突き当たる方も少なくないでしょう。
この記事では、福岡で高気密高断熱住宅を検討しているあなたのために、後悔しない工務店選びのポイントを徹底解説します。
性能・デザイン・価格という3つの視点から、あなたにぴったりの信頼できるパートナーを見つけるお手伝いをします。
後悔しない家づくりの第一歩!高気密高断熱住宅のメリット・デメリットをおさらい
まずは、高気密高断熱住宅がなぜ注目されているのか、その基本をしっかりとおさらいしましょう。
すでにご存知の方も、知識を再確認することで、工務店の説明をより深く理解できるようになります。
メリットだけでなく、デメリットと対策も知ることが、後悔しない家づくりの第一歩です。
こんな暮らしが実現できる!5つの大きなメリット
高気密高断熱住宅は、今のお住まいの不満を解消し、理想の暮らしを実現する多くのメリットを持っています。
具体的にどのような変化が期待できるのか、見ていきましょう。
- 光熱費の劇的な削減
高い断熱性と気密性で、魔法瓶のように熱を逃がさないため、冷暖房の効率が飛躍的に向上します。
期待できる効果:一般的な住宅と比較して、年間の光熱費を大幅に削減できます。特に冬場の暖房費削減効果は顕著です。
- 一年中快適な室温
外気の影響を受けにくく、家中の温度差が少なくなります。夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を保ちます。
期待できる効果:吹抜けや広いリビングでもエアコン1台で快適に。廊下やトイレ、脱衣所との温度差も少なく、ストレスフリーな生活が送れます。
- 家族の健康を守る
急激な温度変化によるヒートショックのリスクを低減します。また、結露を抑制し、カビやダニの発生を防ぎます。
期待できる効果:高齢のご家族も安心して暮らせます。アレルギーや喘息を持つお子様の健康維持にも繋がる、クリーンな空気環境を実現します。
- 家の長寿命化
壁の中の見えない部分で起こる「壁内結露」を防ぎます。これにより、家の構造体である柱や土台の腐食を防ぎます。
期待できる効果:適切なメンテナンスを行えば、資産価値を維持しやすく、世代を超えて住み継げる丈夫な家になります。
- 静かな生活空間
高い気密性が、外の騒音をシャットアウトします。車の音や近隣の生活音などが気になりにくくなります。
期待できる効果:交通量の多い道路沿いや、住宅が密集したエリアでも、家族だけの静かで落ち着いた時間を過ごせます。
知っておくべき注意点と対策|結露・息苦しさの真相は?
多くのメリットがある一方で、高気密高断熱住宅には知っておくべき注意点も存在します。
しかし、これらは正しい知識と適切な対策によって解消できるものがほとんどです。
工務店選びの際にも、これらの対策をしっかり提案してくれるかどうかが一つの判断基準になります。
- 初期コストが高い
高性能な断熱材やサッシ、専門的な施工技術が必要なため、一般的な住宅より建築費用が高くなる傾向があります。- 対策方法
- 補助金制度(子育てグリーン住宅支援事業など)を積極的に活用する
- 光熱費削減分を含めた長期的な視点(ライフサイクルコスト)で比較検討する
- 対策方法
- 計画換気が必要不可欠
気密性が高いため、自然な隙間風は期待できません。
換気計画が不十分だと、二酸化炭素濃度が上がり、空気が汚れてしまいます。- 対策方法
- 熱損失の少ない「第一種熱交換型換気システム」を導入する
- 定期的なフィルター清掃やメンテナンスを怠らない
- 対策方法
- 結露・カビのリスク
換気不足や室内での過度な加湿は、窓や壁の表面に結露を発生させる原因になります。- 対策方法
- 24時間換気システムを止めずに稼働させる
- 結露しにくい樹脂サッシやトリプルガラスを選ぶ
- 調湿性能のある自然素材(漆喰、珪藻土など)を内装に使う
- 対策方法
- 室内が乾燥しやすい
特に冬場、暖房によって空気が乾燥しやすくなる場合があります。- 対策方法
- 加湿器を適切に使用する
- 洗濯物の部屋干しや観葉植物で湿度を調整する
- 調湿機能のある内装材や加湿機能付き換気システムを検討する
- 対策方法
【福岡版】信頼できる高気密高断熱工務店の見極め方 3つのチェックポイント
「メリット・デメリットは分かったけど、結局どの工務店を選べばいいの?」
ここからは、福岡で信頼できる工務店を見極めるための、具体的な3つのチェックポイントを解説します。
ウェブサイトや見学会で、これらのポイントを確認してみましょう。
Point1:住宅性能|UA値・C値・断熱等級の基準を理解する
まずは、家の性能を示す「数値」を正しく理解することが重要です。
これらの数値は、快適性や省エネ性能に直結する、いわば「家の燃費」を示す指標です。
工務店がどのレベルの性能を基準としているかを確認しましょう。
- UA値 (外皮平均熱貫流率)
断熱性能家全体からどれだけ熱が逃げにくいかを示す値。数値が小さいほど高性能(熱が逃げにくい)。- 目標値の目安:0.60以下 (HEAT20 G1)0.46以下 (ZEH/HEAT20 G2)
※ZEHの定義は地域区分によって微妙に異なる
※2025年省エネ基準義務化は0.87
- 目標値の目安:0.60以下 (HEAT20 G1)0.46以下 (ZEH/HEAT20 G2)
- C値 (相当隙間面積)
気密性能家にどれだけ隙間があるかを示す値。数値が小さいほど高性能(隙間が少ない)。- 目標値の目安:1.0以下(できれば0.5以下を目指したい)
※全棟で気密測定を実施しているかが重要
- 目標値の目安:1.0以下(できれば0.5以下を目指したい)
- 断熱等級
断熱性能のランク。国が定めた断熱性能のレベル。等級が高いほど高性能。- 目標値の目安:等級5 (ZEH基準)、等級6 (HEAT20 G2)、等級7 (HEAT20 G3)
Point2:福岡の気候への対応力|夏の暑さ・湿気・台風対策は万全か
全国一律の仕様ではなく、福岡の気候風土を深く理解し、適切な対策を設計に盛り込んでいるかは非常に重要なポイントです。
特に、以下の点について具体的な対策を提案してくれる工務店は信頼できるでしょう。
- 夏の強い日差しと蒸し暑さ
- 日射遮蔽:深い軒や庇、遮熱性能の高いLow-Eガラス、外付けブラインドの採用
- 通風計画:卓越風(よく吹く風)を考慮した窓の配置
- 調湿:漆喰や無垢材など、湿度を調整する自然素材の活用
- 秋の台風
- 耐風性能:耐風等級の高い瓦や屋根材の採用、シャッターや雨戸の設置
- 防水性能:防水性の高い外壁材や、雨仕舞いの丁寧な施工
- 年間を通した湿気
- 防湿・結露対策:床下や壁内の防湿処理、基礎断熱の採用
- 換気計画:家全体の空気がよどみなく循環する換気ルートの設計
Point3:デザインと人柄|理想の暮らしを共に創るパートナーか
性能や価格はもちろん大切ですが、毎日を過ごす家だからこそ、デザインの好みも妥協したくないはずです。
そして、何十年もの付き合いになるかもしれない工務店とは、信頼関係を築けることが何よりも重要になります。
- 施工事例のデザインは好きか?
工務店のウェブサイトで過去の施工事例をたくさん見て、自分たちの好みのテイストと合うかを確認しましょう。 - 理念やこだわりに共感できるか?
社長のブログや会社のコンセプトを読み、家づくりに対する想いや姿勢に共感できるかを感じてみましょう。 - 担当者との相性は良いか?
見学会や相談会に参加し、担当者が親身に話を聞いてくれるか、質問に的確に答えてくれるかなど、人柄や相性を確かめましょう。
デザインも性能も妥協しない!飯塚の「tatta」が選ばれる理由
創業50年以上の歴史を持つ「tatta」では、「暮らしを、奏でる。」をコンセプトに、単に性能が良い、デザインが良いというだけでなく、住む人の人生に寄り添う家づくりで高い評価を得ています。
なぜtattaが選ばれるのか、その独自の強みをご紹介します。
強み①:建築家と創る唯一無二のデザインと自然素材の心地よさ
tattaの家づくりは、画一的なプランの提案から始まることはありません。
顧客一人ひとりの「こんな暮らしがしたい」という想いを、経験豊富なアトリエ建築家が丁寧にヒアリングし、唯一無二の形にしていきます。
- アトリエ建築家との協業
顧客のライフスタイルや価値観を深く理解した建築家が、プロならではの視点で最適なプランを提案。
過去にはグッドデザイン賞の受賞実績も。 - 完全自由設計
「ないものは創ればいい」という理念のもと、既成概念にとらわれない自由な発想で間取りや仕様を決定。
こだわりを細部まで反映することが可能。 - 自然素材の標準仕様
床には無垢材、壁には調湿効果の高い漆喰や珪藻土などを積極的に採用。
木のぬくもりと清々しい空気に包まれた健康的な住空間を実現。
強み②:未来基準の高性能とパッシブデザインが生む本物の快適性
デザイン性だけでなく、その土台となる住宅性能にも一切の妥協がありません。
長く安心して快適に暮らせるよう、未来を見据えた高い基準を標準仕様としています。
- 高い断熱性能
国が2030年に義務化を目指すZEH基準を上回るHEAT20 G2グレードを標準仕様。
UA値0.46以下を確保。 - 優れた耐震性能
最高等級である耐震等級3を標準仕様。
過去の熊本地震において、tattaが手掛けた住宅の倒壊はゼロという実績。 - パッシブデザイン
土地の特性を読み解き、太陽の光や自然の風を最大限に活用する設計。
軒の長さや窓の配置を計算し、年間光熱費を約20%削減することも可能。
強み③:「紹介率70%」が示す、暮らしに寄り添う提案力と信頼
tattaの最も大きな強みは、その顧客中心の姿勢かもしれません。
その証拠に、新規顧客の70%以上が、実際に家を建てたオーナーからの紹介です。
これは、技術力やデザイン力はもちろん、完成後の暮らしにも満足している人が多いことを物語っています。
家事動線を考え抜いた収納計画や、個人の身長に合わせた棚の高さなど、暮らしに寄り添う細やかな提案力が光ります。
また、モデルハウスでのJAZZライブなど、地域との交流を大切にするオープンな企業文化も、多くの人から信頼を集める理由の一つです。
【施工事例】愛猫と暮らす家、庭とつながる平屋…暮らしの夢を叶える家づくり
tattaの提案力の高さは、ユニークなプロジェクトにも表れています。
顧客の「大好き」を形にした、二つの事例をご紹介します。
- ONE☆CAT House
コンセプト:愛猫との暮らしを、もっと快適に、もっと楽しく。
特徴的な工夫:猫が自由に動き回れるキャットウォークや、猫専用のトイレスペースを設計。
人も猫もストレスなく共生できる空間を実現。 - tatta FLAT
コンセプト:平屋ならではの、開放感と自然とのつながりを愉しむ暮らし。
特徴的な工夫:リビングと庭をつなぐ大きな窓や縁側を設置。
バリアフリー設計で、子育て世代からシニア世代まで安心して暮らせる。
気になる費用は?福岡の坪単価相場と賢い資金計画のコツ
理想の家づくりを進める上で、最も気になるのが「お金」のこと。
ここでは、福岡で高気密高断熱住宅を建てる際の費用相場や、予算オーバーを防ぐための資金計画のポイントを解説します。
高気密高断熱住宅の坪単価はいくら?福岡の相場を解説
福岡県内で、一定の性能を持つ高気密高断熱住宅を建てる場合、坪単価の相場は70万円~90万円台が一つの目安となります。
ただし、これはあくまで目安です。
坪単価は、使用する建材や設備のグレード、工務店の設計・施工体制によって大きく変動します。
大切なのは、「坪単価」という言葉だけに惑わされないことです。
どこまでが標準仕様で、何がオプションになるのか、以下のようなポイントに注意して見積もりの内訳をしっかり確認しましょう。
- 標準仕様の範囲
断熱材の種類、サッシのグレード、換気システムの種類、食洗機や造作家具の有無など。
- オプション費用
標準仕様から変更した場合に、どのくらいの追加費用が発生するのか。
- 坪単価の計算方法
延床面積で計算しているか、施工床面積で計算しているか。(施工床面積の方が坪単価は安く見える傾向がある)
見落としがちな諸経費と見積もりのチェックポイント
家づくりにかかる費用は、建物の本体工事費だけではありません。
全体の予算を把握するためには、以下の「付帯工事費」や「諸経費」も見込んでおく必要があります。
これらは総額の20%~30%を占めることもあるため、注意が必要です。
具体的な項目例は以下のとおりです。
- 付帯工事費
地盤調査・改良工事費。外構(エクステリア)工事費。給排水・ガス引き込み工事費。 照明・カーテン・エアコン工事費。
- 諸経費
建築確認申請費用。登記費用(表示・保存・設定)。火災・地震保険料。 住宅ローン手数料・保証料。印紙税・不動産取得税・固定資産税。
国や自治体の補助金制度をフル活用しよう
高気密高断熱住宅の建築には、国や自治体から手厚い補助金が出ることがあります。
これらを活用することで、初期コストの負担を大きく軽減できます。
申請には条件や期間があるため、早めに工務店に相談することが重要です。
- 子育てグリーン住宅支援事業
- ZEH支援事業
- LCCM住宅整備推進事業 など
※上記は国の制度の一例です。福岡県や各市町村で独自の補助金制度を設けている場合もあります。
高気密高断熱住宅のよくある質問(Q&A)
最後に、高気密高断熱住宅に関して、多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q1. 計画換気で本当に空気はきれい?息苦しくなりませんか?
A. はい。空気は常にクリーンに保たれ、息苦しくなることはありません。
高気密住宅では、24時間計画換気システムが必須です。
このシステムが、窓を開けなくても外の新鮮な空気を取り入れ、室内の汚れた空気を排出してくれます。
高性能なフィルターを通すため、花粉やPM2.5の侵入も防ぎ、むしろ一般的な住宅より空気環境は良くなります。
Q2. 気密性が高いと虫が室内に入り込みやすいって本当?
A. いいえ、その逆です。高気密住宅は、壁や窓まわりの隙間(C値)が極めて少ないため、虫の侵入経路自体が大幅に少なくなります。
主な空気の出入り口である換気システムの給気口には、通常、防虫フィルターが設置されています。
そのため、一般的な住宅に比べて虫の侵入に悩まされることは格段に減るでしょう。
Q3. 将来のメンテナンスは大変ですか?費用はどのくらい?
A. 特別大変ということはなく、むしろ長期的にはコストを抑えられる可能性があります。
定期的なメンテナンスとして最も重要なのは、24時間換気システムのフィルター清掃・交換です。
これは製品によりますが、数ヶ月から1年に一度、ご自身で簡単に行えるものがほとんどです。
また、壁内結露のリスクが低いため、構造体の劣化が遅く、大規模な修繕の周期を延ばせる可能性があります。
まとめ:福岡で理想の暮らしを叶える、最高のパートナーを見つけよう
福岡で夏の蒸し暑さや冬の寒さ、高い光熱費といった悩みから解放され、一年中快適で健康的な暮らしを送るために、高気密高断熱住宅は非常に有効な選択肢です。
しかし、その性能を最大限に引き出し、後悔のない家づくりを実現するためには、信頼できる工務店というパートナー選びが何よりも重要になります。
今回ご紹介した3つのチェックポイントを参考に、ぜひ複数の工務店のウェブサイトを訪れたり、見学会に足を運んだりしてみてください。
そして、性能や価格だけでなく、デザインの好みや、家づくりへの想いに共感できる、あなたにとって最高のパートナーを見つけてください。
tattaでは、直接話し合いをしながら家づくりを進めることができるため、家づくりに関する様々な相談対応も可能です。 ぜひお気軽にご相談ください!