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2025.11.07
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福岡の家が結露しやすい理由と対策|注文住宅で後悔しないためのポイント

冬の朝、窓にびっしりと付いた水滴を拭く作業にうんざりすることありますよね。

拭いてもすぐに繰り返される結露を見て、部屋の隅にできたカビが子どもの健康に影響しないか心配になる方も多いはずです。

「一生に一度の注文住宅で、絶対に結露で後悔したくない」と強く願うのは当然のことでしょう。

この記事では、福岡の気候特性を踏まえ、注文住宅で結露を防ぐための具体的な対策から費用相場までを網羅的に解説します。

家族が健康で快適に暮らせる家づくりのヒントがきっと見つかります。

 

なぜ福岡の家は結露しやすい?気候特性と見過ごせないリスク

結露した窓

福岡は温暖で住みやすいイメージがありますが、実は結露が発生しやすい条件が揃っています。

特に梅雨から夏にかけては、平均湿度が 80% を超える日も珍しくありません。

また、冬は比較的温暖なものの、夜間の放射冷却によって急激に冷え込み、室内外の温度差が大きくなることも特徴です。

この「高い湿度」と「大きな寒暖差」が、結露を引き起こす主な原因となっています。

こういった福岡の気候を理解することが、効果的な結露対策の第一歩となるのです。

  • 湿度が高い(特に夏場)
    空気中に含まれる水蒸気量が多いため、少しの温度差でも結露しやすいです。
  • 冬季の寒暖差
    暖房で暖められた室内の空気が、夜間に冷えた窓や壁に触れて結露します。
  • 海風の影響(沿岸部)
     湿度を含んだ空気が流れ込みやすく、結露のリスクを高める要因になります。

 

結露が引き起こす2つの深刻な問題|健康被害と家の劣化

鼻をかむ子供

結露を「ただの水滴」と侮ってはいけません。

放置すれば、家族と住まいに深刻なダメージを与える可能性があります。

まず懸念されるのが、カビやダニの発生です。

これらはアレルギー性鼻炎や気管支喘息などを引き起こす原因となり、特に小さなお子様がいるご家庭では注意が必要です。

さらに恐ろしいのが、壁の中で発生する「壁内結露」です。

目に見えない場所で家の柱や土台を腐らせ、家の寿命を大幅に縮めてしまう危険性があります。

 

【基本のキ】注文住宅で後悔しないための結露対策3つの要

対策の文字

では、注文住宅で結露を防ぐには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。

難しく思えるかもしれませんが、重要なポイントは以下の 3つ に集約されます。

  • 家の隙間をなくす「高気密」と熱を逃さない「高断熱」
  • 新鮮な空気を保つ「24時間計画換気」
  • 熱の出入りが最も多い「窓」の性能

これら 3つ の要素をバランス良く組み合わせることが、結露に悩まされない快適な家づくりの鍵です。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

①家の隙間をなくす「高気密」と熱を逃さない「高断熱」

「高気密高断熱」は、近年の家づくりでよく耳にする言葉ですが、結露対策の基本中の基本です。

高断熱とは、壁や屋根に高性能な断熱材を使い、魔法瓶のように外の暑さや寒さの影響を受けにくくすることを指します。

一方で高気密とは、家の隙間をできるだけなくし、意図しない空気の出入りを防ぐことです。

この 2つ の性能が高いと、家の中の温度が一定に保たれやすくなり、結露の原因となる急激な温度差が生まれません。

家の性能は、UA値(断熱性)とC値(気密性)という数値で示されます。

これは言わば「家の性能の通知表」のようなもので、数値が小さいほど性能が高いことを意味します。

  • UA値(外皮平均熱貫流率)
    • 家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示す値。(小さいほど高性能)。
    • 福岡での推奨値(目安):0.46 W/㎡K 以下
  • C値(相当隙間面積)
    • 家全体にどれくらいの隙間があるかを示す値。(小さいほど高性能)。
    • 福岡での推奨値(目安):1.0 c㎡/㎡ 以下

福岡で快適な家を建てるなら、少なくとも上記の数値を目標にすることをおすすめします。

②新鮮な空気を保つ「24時間計画換気」

高気密な家は、隙間風が入らない代わりに、室内の空気がこもりやすくなります。

料理や入浴、人の呼吸などで発生した湿気が外に排出されないと、結露の原因になってしまいます。

そこで不可欠なのが「24時間計画換気システム」です。

これは、家全体の空気を機械で効率的に入れ替え、常に新鮮な状態に保つ仕組みです。

特に「熱交換型」の換気システムなら、外の空気を取り込む際に室内を快適な温度に近づけてくれます。

そのため、冷暖房のロスを最小限に抑えられ、結露を防ぎながら光熱費も節約できる、一石二鳥の設備と言えるでしょう。

③熱の出入りが最も多い「窓」の性能

家の中で最も熱が出入りしやすい場所、それは「窓」です。

冬場に窓が結露しやすいのは、窓が外気で冷やされ、室内の暖かい空気が触れることで水滴に変わるからです。

この対策として非常に効果的なのが、断熱性能の高い窓を選ぶことです。

従来のアルミサッシは熱を伝えやすいため、結露のリスクが高まります。

熱を伝えにくい「樹脂サッシ」や、特殊な金属膜をコーティングした「Low-E複層ガラス」であれば、窓の表面温度が下がりにくくなり、結露を大幅に抑制できます。

  • アルミサッシ
    • 特徴:熱を伝えやすい素材で、結露しやすい。
    • 結露対策効果:△
  • 樹脂サッシ
    • 特徴:熱を伝えにくく、断熱性が高い。結露しにくいのが特徴。
    • 結露対策効果:◎
  • Low-E複層ガラス
    • 特徴:特殊な金属膜で断熱性を高めたガラス。結露抑制に加え、紫外線カット効果も期待できる。
    • 結露対策効果:〇

初期費用は少し高くなりますが、毎日の結露掃除の手間や暖房効率の向上を考えれば、投資する価値は十分にあります。

 

対策別の費用相場は?外断熱・樹脂サッシなどのコスト感を解説

1万円札

高性能な家が良いのは分かったけれど、気になるのはやはり費用ですよね。

ここでは、主要な結露対策にかかる費用相場をまとめました。

もちろん、建物の大きさや仕様によって費用は変動しますが、大まかな目安として参考にしてください。

  • 外断熱工法
    • 費用相場:坪あたり 15万円〜25万円
    • メリット:高い断熱効果、壁内結露リスクの低減
    • デメリット:初期費用が高い
  • 樹脂サッシ
    • 費用相場:1窓あたり 7万円~20万円
    • メリット:窓の結露を大幅に軽減、高い断熱・防音性
    • デメリット:アルミサッシより高価
  • Low-E複層ガラス
    • 費用相場:1窓あたり 5万円~12万円
    • メリット:断熱性向上、紫外線カット
    • デメリット:通常のガラスより高価
  • 24時間換気システム(熱交換型)
    • 費用相場:本体・設置で 30万円〜75万円
    • メリット:結露防止、空気環境の改善、省エネ
    • デメリット:定期的なメンテナンスが必要

初期費用はかかりますが、これらは快適な暮らしと将来の光熱費削減への投資と考えることができます。

どこにコストをかけるべきか、ご自身の予算と優先順位に合わせて検討することが大切です。

 

福岡で結露対策に強い工務店を見極める3つのポイント

指で3をつくる女性

結露対策の重要性は分かっても、それを実現してくれる工務店をどう選べば良いのでしょうか。

デザインや価格だけでなく、以下の 3つ のポイントを必ずチェックしましょう。

  • 性能数値を明確に示しているか
    「高気密高断熱」と謳うだけでなく、UA値やC値の目標値を具体的に提示しているか確認しましょう。全ての建物で気密測定(C値測定)を実施している会社は、性能に対する意識が高く信頼できます。
  • 福岡での施工実績が豊富か
    福岡の気候風土を理解し、地域に合った結露対策の実績が豊富な会社を選びましょう。ホームページや見学会で、具体的な施工事例を自分の目で確かめるのがおすすめです。
  • アフターサービスが充実しているか
    家は建てて終わりではありません。定期点検や長期保証など、建てた後も安心して相談できる体制が整っているかを確認することが重要です。

 

【事例で解説】福岡でデザインと性能を両立するなら「tatta」

おしゃれな家

ここまで解説してきた結露対策のポイントを全て満たし、さらに「デザイン性も妥協したくない」という方にぜひ知っていただきたいのが、私たち飯塚市の工務店「tatta」です。

私たちは「暮らしを奏でる」をコンセプトに、アトリエ建築家とつくるデザイン性の高い注文住宅を手掛けています。

しかし、私たちの強みはデザインだけではありません。

家族が永く健康で快適に暮らせるよう、目に見えない住宅性能にこそ、とことんこだわっています。

強み①:アトリエ建築家とつくる高性能デザイン住宅

tattaの家づくりは、経験豊富なアトリエ建築家がお客様一人ひとりのライフスタイルや理想を丁寧にヒアリングすることから始まります。

固定概念にとらわれない自由な発想で、デザイン性と機能性を両立させた、世界に一つだけの住まいをご提案します。

そのデザイン性の高さは、2019年と2021年のグッドデザイン賞受賞という実績にも裏付けられています。

結露対策などの性能を確保しながら、憧れの暮らしを実現できるのが私たちの最大の強みです。

強み②:ZEH基準クリアの断熱性と耐震等級3が標準仕様

デザインだけでなく、安心して暮らすための性能も妥協しません。

tattaでは、2030年の省エネ基準であるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準をクリアする断熱性能(UA値 0.46 W/㎡K以下)を標準仕様としています。

これにより、冬は暖かく夏は涼しい、結露の心配が少ない快適な室内環境を、少ない光熱費で実現できます。

さらに、地震に備える「耐震等級3」も標準仕様です。

追加オプションではなく、標準で最高レベルの性能を備えているため、コストを抑えながら高性能な住宅を手に入れることが可能です。

強み③:建てた後も安心の地域密着型サポート

私たちは飯塚市を中心に、福岡県内に根ざして活動する地域密着型の工務店です。

家は完成がゴールではなく、そこからが本当のお付き合いの始まりだと考えています。

お引き渡し後も、定期点検を実施し、最長60年の長期保証で末長くサポートします。

また、水漏れなどの急なトラブルにも、迅速かつ的確に対応できる体制を整えています。

地域の気候や特性を熟知しているからこそできる、きめ細やかなサポートで、お客様の暮らしを末永く見守り続けます。

 

まとめ

福岡で注文住宅を建てる際の結露対策について、その重要性から具体的な方法、工務店選びのポイントまで解説しました。

結露対策は、単にカビを防ぐだけでなく、家族の健康を守り、大切な家の価値を長く維持するための重要な投資です。

「高気密・高断熱」「計画換気」「高性能な窓」の 3つ のポイントを押さえ、信頼できるパートナーを選ぶことで、後悔のない家づくりが実現できます。

tattaでは、デザイン性と性能を両立させた、結露に悩まない快適な住まいをご提案しています。

家づくりに関するお悩みやご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

あなたの理想の暮らしを、私たちと一緒に叶えましょう。