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ブログ【福岡版】家を建てる流れ完全ガイド|初心者でも失敗しない全ステップと費用相場
「福岡で自分たちの家を建てたい」という夢。
しかし、いざ考え始めると「何から手をつければいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった不安や疑問が次々と湧いてくるのではないでしょうか。
家づくりは、人生で最も大きな買い物の一つだからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
この記事では、そんな家づくり初心者の方に向けて、予算の立て方から住宅会社選び、工事・入居まで、福岡で家を建てる際の全ステップを、専門用語を極力使わずに分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、家づくりの全体像と具体的な流れ、そして福岡での現実的な費用感が掴め、漠然とした不安が「自分たちにもできる」という具体的な計画と期待に変わっているはずです。
まず知っておきたい!福岡の家づくり「期間」と「費用」の全体像

家づくりを具体的に考え始める前に、まずは「どれくらいの期間がかかるのか」「総額でいくらくらい必要なのか」という2つの大きなポイントを把握しておきましょう。
全体像を知ることで、漠然とした不安が解消され、現実的な計画を立てやすくなります。
家づくり開始から入居までの期間は?全体のスケジュール目安
家づくりは、思い立ってすぐに完成するわけではありません。
住宅会社との相談から始まり、土地探し、設計、建築工事を経て、実際に入居するまでには、一般的に6ヶ月から1年程度の期間が必要です。
もちろん、これはあくまで目安であり、土地がすでにある場合や、設計の打ち合わせがスムーズに進んだ場合など、状況によって期間は変動します。
特に福岡県は梅雨や台風の影響を受けやすい地域のため、天候によって工事期間が延びる可能性も考慮しておくと安心です。
- フェーズ1: 準備・計画 (期間の目安: 1~3ヶ月)
予算決め、情報収集、家族でのイメージ共有 - フェーズ2: 住宅会社選び (期間の目安: 1~2ヶ月)
ハウスメーカーや工務店の比較検討、相談 - フェーズ3: 設計・契約 (期間の目安: 2~3ヶ月)
間取りやデザインの詳細打ち合わせ、見積もり確認、契約 - フェーズ4: 工事・監理 (期間の目安: 3~6ヶ月)
建築確認申請、着工、各種検査 - フェーズ5: 完成・入居後
竣工検査、引き渡し、登記、各種手続き
総額はいくら?福岡の注文住宅費用(土地代+建築費+諸費用)
福岡県で注文住宅を建てる場合、費用は大きく分けて「土地代」「建築費」「諸費用」の3つで構成されます。
家の広さやグレード、設備の仕様、そして忘れてはならない「諸費用」によって総額は大きく変わります。
諸費用は、一般的に土地代と建築費の合計額の5%〜10%程度が目安とされています。
これらを見落としていると、後から予算オーバーで慌てることになりかねません。
計画の初期段階で、以下の諸費用もしっかりと予算に組み込んでおきましょう。
- 土地に関する費用
- 仲介手数料
- 登記費用
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 建築に関する費用
- 設計料
- 建築確認申請費用
- 地盤調査費用
- 外構工事費
- 住宅ローンに関する費用
- 融資手数料
- 保証料
- 印紙税
- 火災保険料・地震保険料
- その他
- 引っ越し費用
- 家具・家電購入費
- 地鎮祭などの祭事費用
【完全ロードマップ】福岡で理想の家を建てるための5ステップ

家づくりの全体像が掴めたら、次はいよいよ具体的なステップに進んでいきましょう。
ここでは、相談から入居までの流れを5つのフェーズに分けて、やるべきことを時系列で詳しく解説します。
このロードマップに沿って進めれば、初めての方でも迷うことなく家づくりを進めることができます。
ステップ1:準備・計画フェーズ(1~3ヶ月)|家づくりの土台作り
家づくりは、最初の準備が最も重要です。
この段階でしっかりと土台を固めておくことが、後々の工程をスムーズに進め、後悔しない家づくりにつながります。
まずは以下の2つのポイントから始めましょう。
①予算を決める:自己資金と住宅ローン
まずは、家づくりにかけられる総予算を明確にしましょう。
「自己資金としていくら用意できるか」と「住宅ローンでいくら借り入れできるか」を把握することがスタートラインです。
住宅ローンには、返済期間中ずっと金利が変わらない「固定金利」や、市場金利の変動に合わせて金利が見直される「変動金利」など、様々なタイプがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分たちのライフプランに合ったものを選ぶことが大切です。
- 固定金利
- メリット
- 返済額が一定で将来の計画が立てやすい
- 金利上昇のリスクがない
- デメリット
- 変動金利より金利が高めに設定されている
- メリット
- 変動金利
- メリット
- 固定金利より金利が低めに設定されている
- 金利が下がれば返済額も減る
- デメリット
- 金利上昇のリスクがあり、返済額が増える可能性がある
- メリット
どのローンが良いか迷った場合は、金融機関やファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのもおすすめです。
②理想の家をイメージする:家族会議と情報収集
次に、家族みんなで「どんな暮らしがしたいか」を具体的にイメージしていきましょう。
「日当たりの良いリビングでくつろぎたい」「子どもがのびのび遊べる庭が欲しい」「家事がしやすい動線にしたい」など、理想のライフスタイルを自由に話し合ってみてください。
イメージを固めるためには、情報収集も欠かせません。
- 住宅展示場やモデルハウスに行く
実際に空間を体験することで、図面だけではわからない広さや雰囲気を体感できます。 - SNSをチェックする(Instagram, Pinterestなど)
「#福岡注文住宅」「#福岡工務店」などで検索すると、おしゃれな実例がたくさん見つかります。気に入った写真は保存しておくと、後で住宅会社にイメージを伝える際に役立ちます。
ステップ2:パートナー探しフェーズ(1~2ヶ月)|信頼できる住宅会社を見つける

理想の家をカタチにしてくれる住宅会社は、家づくりにおける最も重要なパートナーです。
住宅会社には大きく分けて「ハウスメーカー」と「工務店」があり、それぞれに特徴があります。
- ハウスメーカー
- 全国展開。品質が安定しており、ブランド力がある。
- 規格化されたプランが中心。自由度はやや低い傾向。
- 広告費や研究開発費が含まれるため、比較的高価な傾向。
- 部材を工場生産するため、比較的短い。
- 工務店
- 地域密着型。設計の自由度が高く、柔軟な対応が期待できる。
- 完全自由設計に対応するところが多い。
- 会社によるが、一般的にハウスメーカーよりは抑えられる傾向。
- 一から造るため、比較的長くなることがある。
どちらが良いというわけではなく、自分たちの価値観や建てたい家のイメージに合う方を選ぶことが大切です。
いくつかの会社に相談してみて、担当者の対応や人柄、自分たちとの相性もしっかりと見極めましょう。
ステップ3:設計・契約フェーズ(2~3ヶ月)|理想をカタチにする
信頼できるパートナーが見つかったら、いよいよ理想の家を具体的なプランに落とし込んでいきます。
このフェーズでは、打ち合わせを重ねて細部までこだわりを詰め、最終的に工事請負契約を結びます。
①プランニングと詳細打ち合わせ
これまでに集めた情報や家族で話し合った理想のイメージを基に、住宅会社が間取りプランやデザイン案を作成してくれます。
この段階では、3Dパースなどを使って完成後のイメージを立体的に確認しながら、細かく打ち合わせを進めていきましょう。
特に、福岡の気候を考慮した設計は重要です。
夏の湿気対策として風通しの良い窓の配置にしたり、断熱性能を高めて冬の寒さや夏の暑さを和らげる工夫を取り入れたりすることをおすすめします。
②見積もり確認と工事請負契約
プランが固まったら、詳細な見積書が提示されます。
何にいくらかかるのか、項目を一つひとつ丁寧に確認し、不明な点があれば遠慮なく質問しましょう。
「追加工事が発生する可能性はあるか」「その場合の費用はどうなるか」といった点も、事前に確認しておくと安心です。
プランと見積もりに納得したら、工事請負契約を結びます。
契約書には、保証内容(建物の欠陥に対する保証など)や、引き渡し後のアフターサービスについても記載されているので、隅々まで目を通しましょう。
ステップ4:工事・監理フェーズ(3~6ヶ月)|夢のマイホームが建ち上がる
契約が完了し、建築確認申請(建てる家が法律に適合しているかの審査)が下りると、いよいよ工事が始まります。
工事の安全を祈願する「地鎮祭」を行い、基礎工事から少しずつ家がカタチになっていく様子は、何物にも代えがたい感動があります。
また、工事期間中でも、施主としてできることがあります。
- 現場への差し入れや見学
職人さんたちとのコミュニケーションは、良い家づくりにつながります。 - 進捗状況の確認
定期的に現場を訪れ、担当者から工事の進捗について説明を受けると安心です。
また、工事が適切に行われているかを確認するために、住宅会社とは別の第三者機関による検査を利用するのも一つの方法です。
ステップ5:完成・入居後フェーズ|新しい暮らしのスタート
長い期間をかけた家づくりも、いよいよ最終段階です。
建物が完成したら、引き渡し前に「竣工検査(施主検査)」を行います。
これは、図面通りにできているか、傷や汚れ、不具合がないかを自分の目で最終確認する重要な機会です。
問題がなければ、鍵や保証書を受け取り、正式に家の引き渡しとなります。
引き渡し後は、建物の所有権を登録する「登記」の手続きや、住宅ローンの返済が始まります。
また、住宅ローン控除を受けるために、入居した翌年に「確定申告」が必要になることも覚えておきましょう。
後悔しないために!福岡の家づくり成功・失敗事例から学ぶ

家づくりは、多くの人にとって初めての経験です。
だからこそ、先輩たちのリアルな体験談から学ぶことは非常に重要です。
ここでは、よくある成功事例と失敗事例をご紹介します。
ぜひ自分たちの家づくりに役立ててください。
【成功事例】やってよかった!暮らしが豊かになった工夫3選
- 収納計画を徹底!生活感のないスッキリ空間を実現
玄関にシューズクローク、キッチンにパントリー、寝室にウォークインクローゼットと、適材適所に大容量の収納を確保。物が散らからず、常に広々とした空間で快適に過ごせた。 - 光と風を取り込む窓の配置で、開放的なリビングに
南向きのリビングに大きな窓を設置。さらに風の通り道を考えて対角線上にも窓を設けることで、一日中明るく心地よい空間に。日中は照明いらずで、電気代の節約にもつながった。 - 高気密・高断熱仕様で、一年中快適&家計にも優しく
断熱性能の高い素材やトリプルガラスの窓を採用。夏は涼しく冬は暖かい家が実現し、エアコンの使用頻度が激減。光熱費を大幅に抑えることができた。
【失敗事例】こうすれば良かった…間取りと設備の落とし穴3選
- コンセントの位置と数が足りない!
家具の配置を具体的に考えずにコンセントの位置を決めたため、テレビや掃除機のコードが届かず、延長コードだらけになってしまったケース。生活動線をシミュレーションし、どこで何を使うかを細かく想定しておくべきだった。 - 収納は量だけでなく「しまう物」を考えて!
収納スペースの広さばかりを気にして、奥行きや棚の高さを考えていなかったというケースも。結果、季節家電やスーツケースなど、特定の物をしまう場所に困ってしまった。 - 毎日のことだから…家事動線が悪いとストレスに
キッチンと洗濯機を置く洗面所が家の対極にある間取りのケース。料理と洗濯を同時に進めるのが大変で、毎日の家事が大きな負担になってしまった。水回りは近くにまとめるのが基本。
福岡県飯塚市を拠点とする工務店「建築工房やました屋(tatta)」の家づくりとは?

数ある住宅会社の中から、自分たちにぴったりの一社を見つけるのは大変です。
ここでは、私たち「建築工房やました屋(tatta)」を例に、地域密着型工務店の魅力をご紹介します。
工務店選びの参考にしてみてくださいね。
コンセプトは「暮らしを、奏でる。」アトリエ建築家と創るデザイン性
「tatta」の家づくりは、「暮らしを、奏でる。」というコンセプトが特徴です。
これは、単に性能やデザインが良いだけでなく、住む人の人生に寄り添う家を創るという想いが込められています。
経験豊富なアトリエ建築家が、家族一人ひとりのライフスタイルや将来の夢まで丁寧にヒアリングします。
例えば、子育て中のご家庭には家事をしながら子どもを見守れる間取りを、ペットと暮らすご家族には猫が喜ぶキャットウォークを設けるなど、世界に一つだけのオーダーメイドの住まいを提案します。
福岡の気候でも快適。UA値0.46以下を誇る住宅性能と耐震性
デザイン性だけでなく、住宅性能にも妥協しません。
「tatta」では、国の省エネ基準であるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)をクリアする高い断熱性・気密性を標準仕様としています。
- UA値(断熱性):0.46以下(数値が低いほど熱が逃げにくい)
- C値(気密性):1.0以下(数値が低いほど隙間が少ない)
- 耐震等級:3(最高ランク)
これらの高い性能により、福岡のジメジメした夏も、底冷えする冬も、一年中快適な室内環境を保ちます。
また、過去の熊本地震でも倒壊ゼロという実績が、その高い耐震性を物語っています。
福岡の家づくりでよくある質問(Q&A)

最後に、家づくりを考え始めた方が抱きやすい疑問にお答えします。
Q. 土地探しも住宅会社にお願いできますか?
はい、多くの住宅会社が土地探しのサポートも行っています。
むしろ、土地探しと建物の計画を並行して進めることで、多くのメリットがあります。
総予算が把握しやすくなるほか、その土地の特性(日当たり、形状、法規制など)を最大限に活かしたプランを提案してもらえるため、土地と建物を別々に探すよりも効率的です。
Q. 福岡ならではの家づくりで気をつけることは?
福岡の家づくりでは、気候風土に合わせた工夫が大切です。
- 夏の湿気対策
風通しを良くする窓の配置や、調湿効果のある自然素材(無垢材や漆喰など)の利用が効果的です。 - 台風への備え
強風に耐えられる窓シャッターの設置や、頑丈な屋根材の選定などを検討しましょう。 - 水害リスクへの対策
川の近くや低地など、ハザードマップで浸水リスクが示されているエリアでは、基礎を高くするなどの対策が必要になる場合があります。
まとめ:家づくりの流れを理解して、福岡で理想の暮らしを叶えよう
福岡で理想の家を建てるための流れとポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- 期間と費用
家づくりには約6ヶ月〜1年かかり、土地代と建築費に加え、その合計額の5%〜10%程度の諸費用が必要。 - 5つのステップ
「準備・計画」→「パートナー探し」→「設計・契約」→「工事・監理」→「完成・入居後」の流れで進める。 - 成功の鍵
最初の「準備・計画」フェーズで、予算と理想のイメージをしっかり固めることが重要。 - パートナー選び
自分たちの価値観に合う、信頼できる住宅会社を見つけることが後悔しないための最大のポイント。
家づくりは、決めることが多くて大変な道のりかもしれません。
しかし、一つひとつのステップを丁寧に進めていけば、必ず「建ててよかった」と思える理想のマイホームにたどり着けます。
この記事が、あなたの福岡での家づくりの第一歩を後押しできれば幸いです。
tattaでは、直接話し合いをしながら家づくりを進めることができるため、家づくりに関する様々な相談対応も可能です。 ぜひお気軽にご相談ください!