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ブログ福岡の屋根材選び完全ガイド|種類・費用を徹底比較!後悔しないためのポイント
家づくりの際、どんな屋根材にしようか迷う方は多くいらっしゃいます。
屋根材の種類は多く、どれを選べば良いのか、何を基準に選ぶべきなのか、難しいですよね。
特に、台風や夏の猛暑が厳しい福岡では、地域の気候に合った屋根材を選ぶことが大切です。
この記事では、福岡県で戸建て住宅を新築する方に向けて、専門知識がなくても理解できるよう分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたの家に最適な屋根材が見つかり、安心して家づくりを進めるための知識が身につきます。
後悔しない屋根材選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
【早見表】屋根材7種の特徴・費用・耐用年数を一覧比較
屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
まずは、福岡でよく使われる主要な屋根材7種類について、特徴をまとめました。
全体像を把握して、ご自身の希望に合う屋根材の候補を見つけてみましょう。
- スレート
- 費用相場(1平方メートルあたり): 4,000円~12,000円
- 耐用年数(目安): 20年~40年
- 福岡でのオススメ度: ★★★☆☆
- 特徴: デザインや色が豊富で初期費用が安い。多くの住宅で使用されている。
- ガルバリウム鋼板
- 費用相場(1平方メートルあたり): 6,000円~15,000円
- 耐用年数(目安): 30年~50年
- 福岡でのオススメ度: ★★★★★
- 特徴: 軽量で耐震・耐風性に優れる。錆びにくく、メンテナンス性が高い。
- 瓦(陶器瓦)
- 費用相場(1平方メートルあたり): 9,000円~20,000円
- 耐用年数(目安): 50年以上
- 福岡でのオススメ度: ★★★★★
- 特徴: 耐久性が非常に高く、塗装不要。断熱性・防音性にも優れる。
- アスファルトシングル
- 費用相場(1平方メートルあたり): 5,000円~8,000円
- 耐用年数(目安): 20年~35年
- 福岡でのオススメ度: ★★☆☆☆
- 特徴: デザイン性が高く施工しやすい。防水性が高いが、強風に弱い側面も。
- 金属瓦
- 費用相場(1平方メートルあたり): 8,000円~20,000円
- 耐用年数(目安): 40年~60年
- 福岡でのオススメ度: ★★★★☆
- 特徴: 瓦のデザイン性と金属の機能性を両立。軽量で耐震性に優れる。
- コンクリート瓦
- 費用相場(1平方メートルあたり): 6,000円~12,000円
- 耐用年数(目安): 30年~40年
- 福岡でのオススメ度: ★★☆☆☆
- 特徴: デザインが豊富。定期的な塗装が必要で、現在は生産数が少ない。
- 陶板
- 費用相場(1平方メートルあたり): 15,000円~30,000円
- 耐用年数(目安): 50年以上
- 福岡でのオススメ度: ★★★☆☆
- 特徴: 陶器瓦を軽量化した素材。非常に高耐久だが、初期コストが高い。
福岡の気候(台風・猛暑・塩害)に本当に合う屋根材はどれ?
福岡県は比較的温暖で過ごしやすい一方、屋根にとっては厳しい気候条件も併せ持っています。
大切な住まいを長く守るためには、これらの気候特性を理解し、それに適した屋根材を選ぶことが重要です。
福岡管区気象台のデータによると、福岡市では年間約 1,600ミリメートルの降水量があり、台風も毎年のように接近するため、強風や豪雨の被害をもたらす可能性があります。
ここでは、福岡の主な気候リスクと、それぞれに適した屋根材を解説します。
台風・強風
- 特徴と影響
強い風圧で屋根材がめくれたり、飛散したりする危険性がある。飛来物による屋根材の破損リスクも。 - 推奨される屋根材
- ガルバリウム鋼板、金属瓦: 軽量でしっかり固定されるため、風の影響を受けにくい。
- 防災瓦: 瓦同士がロックされる構造で、従来の瓦より飛散しにくい。
夏の猛暑・紫外線
- 特徴と影響
夏の強い日差しで屋根の表面温度が上昇し、室内の温度も上がる。紫外線により屋根材が劣化し、色褪せやひび割れの原因になる。 - 推奨される屋根材
- 瓦(陶器瓦): 瓦自体と屋根下地との間に空気層ができ、熱が伝わりにくい。
- 遮熱塗料を施したガルバリウム鋼板: 太陽光を反射し、表面温度の上昇を抑える。
梅雨の多湿・塩害
- 特徴と影響
湿度が高いとコケやカビが発生しやすくなる。沿岸部では潮風に含まれる塩分が、金属屋根のサビの原因になる。 - 推奨される屋根材
- 瓦(陶器瓦): 陶器製のため、塩害によるサビや腐食の心配がない。
- ガルバリウム鋼板(SGL鋼板): 従来のガルバリウム鋼板より耐食性を高めた製品も登場している。
人気の屋根材TOP3を徹底解説!メリット・デメリット
福岡の戸建て住宅で特に人気が高いのが「スレート」「ガルバリウム鋼板」「瓦」の 3種類です。
ここでは、それぞれの屋根材について、特徴やデザイン、メンテナンス方法などをさらに詳しく見ていきましょう。
ご自身のライフスタイルや予算、デザインの好みに合うのはどのタイプか、比較検討してみてください。
①デザイン豊富で経済的「スレート」
スレートは、セメントを主成分とする薄い板状の屋根材で、「コロニアル」や「カラーベスト」とも呼ばれます。
新築住宅で広く採用されており、最もポピュラーな屋根材の一つです。
豊富なカラーバリエーションと比較的安価な点が魅力です。
- メリット
- 初期費用が比較的安い
- 色やデザインの種類が豊富
- 軽量で耐震性に有利
- 多くの業者が施工に対応できる
- デメリット
- 塗装による定期的なメンテナンス(約 10年ごと)が必要
- 衝撃で割れやすい
- 経年でコケやカビが発生しやすい
- こんな方におすすめ
- 初期費用をできるだけ抑えたい方
- 屋根の色やデザインにこだわりたい方
ただし、福岡の多湿な環境では表面にコケが生えやすいため、定期的な点検と洗浄が推奨されます。
塗装メンテナンスを怠ると、防水性が低下し雨漏りの原因にもなるため注意が必要です。
②耐久性と軽さが魅力「ガルバリウム鋼板」
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛でメッキされた鋼板で、近年非常に人気が高まっています。
金属ならではのシャープでモダンなデザインが特徴です。
何よりも軽量で耐久性が高いことから、地震や台風の多い日本、特に福岡の気候に適した屋根材と言えます。
- メリット
- 非常に軽量で、建物への負担が少なく耐震性が高い
- 錆びにくく、耐久性・耐候性に優れる
- 台風などの強風に強い
- カバー工法(既存の屋根の上から被せる工法)に適している
- デメリット
- 瓦に比べると断熱性や防音性が低い
- 表面に傷がつくと、そこから錆びる可能性がある
- スレートよりは初期費用が高い
- こんな方におすすめ
- 耐震性や耐風性を重視したい方
- 長期的にメンテナンスの手間を減らしたい方
- モダンでスタイリッシュな外観が好みの方
断熱性や防音性が気になる場合は、断熱材と一体になった製品を選んだり、遮熱性の高い塗料を塗ったりすることで対策が可能です。
③長寿命で風格のある「瓦(陶器瓦・防災瓦)」
瓦は、日本の伝統的な家屋に古くから使われてきた、粘土を焼き固めて作られた屋根材です。
重厚感と風格のある外観が魅力で、非常に高い耐久性を誇ります。
近年では、瓦同士をしっかりと固定する「防災瓦」が主流となり、弱点であった耐震性や耐風性が大幅に向上しています。
- メリット
- 耐用年数が 50年以上と非常に長い
- 塗装などのメンテナンスが基本的に不要
- 断熱性、防音性、遮熱性に優れている
- 色褪せや変色がほとんどなく、美しい外観を長期間保つ
- デメリット
- 他の屋根材に比べて重量がある
- 初期費用が高額になる傾向がある
- 複雑な形状の屋根には不向きな場合がある
- こんな方におすすめ
- ランニングコストを抑え、長期的に安心して住みたい方
- 重厚感や高級感のある外観を求める方
- 夏の暑さや雨音を軽減したい方
初期費用はかかりますが、塗装メンテナンスが不要なため、30年以上の長期的な視点で見るとトータルコストを抑えられる可能性があります。
知らないと損?屋根材選びで費用以外に重視すべき3つのポイント
屋根材を選ぶ際、どうしても初期費用に目が行きがちです。
しかし、長い目で見て後悔しないためには、費用以外にもいくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、将来の暮らしの快適さや家計に影響する 3つの視点をご紹介します。
メンテナンス性(長期的なトータルコスト)
屋根は一度葺いたら終わりではなく、将来的にメンテナンスが必要になります。
例えば、スレートは初期費用が安いですが、約 10年ごとに塗装費用がかかります。
一方で瓦は初期費用が高いものの、塗装が不要なため、長期的なメンテナンスコストは低く抑えられます。
初期費用だけでなく、30年、40年先までのトータルコストをシミュレーションしてみることが大切です。
- スレート
- 初期費用(30坪): 40万~70万円
- 30年間のメンテナンス費用(目安): 80万~120万円(塗装 2回)
- 30年間のトータルコスト(目安): 120万~190万円
- ガルバリウム鋼板
- 初期費用(30坪): 60万~90万円
- 30年間のメンテナンス費用(目安): 40万~60万円(塗装 1回)
- 30年間のトータルコスト(目安): 100万~150万円
- 瓦(陶器瓦)
- 初期費用(30坪): 90万~120万円
- 30年間のメンテナンス費用(目安): 0円~20万円(漆喰補修など)
- 30年間のトータルコスト(目安): 90万~140万円
家のデザインとの調和(美観・資産価値)
屋根は「家の顔」とも言える重要な部分で、外観の印象を大きく左右します。
モダンな建物にはガルバリウム鋼板、和風の家には瓦など、家全体のデザインと調和する屋根材を選びましょう。
美しい外観は、住む人の満足度を高めるだけでなく、将来的な家の資産価値を維持することにも繋がります。
断熱性・遮熱性(快適性と光熱費)
夏の厳しい暑さを乗り切るために、屋根の断熱性・遮熱性は非常に重要です。
これらの性能が高い屋根材を選ぶと、夏は涼しく冬は暖かく過ごしやすくなり、冷暖房の効率が上がって光熱費の節約にも繋がります。
特に福岡の夏を快適に過ごすためには、見過ごせないポイントです。
失敗しない!福岡で信頼できる工務店の見分け方
どんなに良い屋根材を選んでも、施工する業者の技術が低ければ意味がありません。
ここでは、福岡で信頼できる工務店を見分けるためのチェックポイントをご紹介します。
- 福岡県内での施工実績が豊富か
地元の気候や特性を熟知している可能性が高いです。公式サイトで具体的な施工事例(写真付き)を確認しましょう。 - 詳細で分かりやすい見積書を提出してくれるか
「工事一式」のような曖昧な記載ではなく、材料名、単価、数量、工法などが細かく記載されているかチェックします。不明な点は、納得できるまで質問しましょう。 - 保証やアフターサービスが充実しているか
工事後の保証内容(保証期間、対象範囲)を書面で提出してくれるか確認します。定期点検など、長期的なサポート体制があるとより安心です。 - 複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
1社だけでなく、2~3社から見積もりを取ることで、費用の相場や工事内容を比較検討できます。極端に安い見積もりには注意が必要です。
もし業者選びに迷ったら、福岡県建築士会などの専門機関に相談するのも一つの方法です 。
【福岡・飯塚市の工務店】建築工房やました屋(tatta)の家づくり
信頼できる業者選びの一例として、地域に根差した工務店に相談するメリットは大きいと言えます。
ここでは、福岡県飯塚市を拠点とする私たち「建築工房やました屋(tatta)」の家づくりをご紹介します。
tattaは 1997年の設立以来、地域社会との繋がりを大切にしながら、デザイン性と性能を両立した住まいを提供しています。
tattaの強みは、以下の点にあります。
- 高いデザイン性
アトリエ建築家と協働し、光や風を巧みに取り入れた美しいデザインを実現します。 - 高性能な住宅
2030年の ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準をクリアする高い断熱性を確保し、快適で省エネな暮らしを提案しています。 - 地域材の活用
福岡県産や九州産の木材、自然素材を積極的に使用し、地域の経済にも貢献しています。
まとめ:我が家に最適な屋根材を見つけよう
ここまで、福岡の気候に合わせた屋根材の種類や選びのポイントについて解説してきました。
最後に、ご自身の家に最適な屋根材を選ぶための最終チェックリストをご用意しました。
まずはご家族で話し合い、希望を整理してみましょう。
- 予算
- 初期費用を重視
- トータルコストを重視
- バランスを重視
- 最も重視する性能
- 耐久性・長寿命
- 耐震性・耐風性
- 断熱性・遮熱性
- デザインの好み
- シンプル・モダン
- 和風・重厚感
- 洋風・個性的
- メンテナンスの手間
- 手間がかかってもOK
- なるべく手間をかけたくない
- 工務店選びのポイント
- 地元での実績
- 提案力・デザイン性
- 保証の手厚さ
注文住宅の屋根材選びは、見た目や価格だけでなく、住まいの性能や暮らしやすさを大きく左右する大切なポイントです。
福岡の気候に合った素材を選び、信頼できる工務店とともに計画すれば、デザイン性と耐久性を兼ね備えた理想の住まいが実現できます。
家族のライフスタイルに寄り添った“我が家だけの屋根”を選び、安心して長く暮らせる注文住宅を完成させてください。
tattaでは、直接話し合いをしながら家づくりを進めることができるため、家づくりに関する様々な相談対応も可能です。 ぜひお気軽にご相談ください!