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感知警報装置設置等級って何?火災警報機の種類を知り、適切に設置しよう
感知警報装置設置等級って何?
感知警報装置設置等級とは、住宅性能表示の評価基準で規定されている等級です。
この評価基準は、発生した火災をいち早く知るために必要な装置が設置されているかどうか判断するために設けられています。
感知警報装置設置等級は、火災警報器の位置、種類、警報の範囲等に応じて1等級から4等級に区分されています。
1等級は火災にいち早く気づき迅速な避難を実現するために、消防法に規定された基準を満たしていることを示しています。
1~3等級の場合、火災が発生した場所の付近の警報機が作動しますが、4等級の場合、火災発生時に家にある全ての警報機が作動しなければならないので、各部屋に連動式の警報機を設置する必要があります。
住宅用火災警報器にはどのような種類がある?
火災は部屋ごとに発生原因や危険性が異なるので、各部屋で取り付けるべき警報機の種類が異なります。
住宅用火災警報器は、煙式と熱式に大別されます。
煙式は煙に反応して作動するのに対し、熱式は熱に反応して作動します。
以下で、それぞれの特徴や設置場所を解説します。
煙式の火災警報器の特徴は?
煙式の火災警報器は、火災により発生した煙を感知して作動するので、火災を初期段階で検知可能です。
全ての設置場所に煙式の火災警報器を設置するのが一般的とされています。
また煙式の火災警報器は、就寝中の火災による被害への対策として、寝室や寝室のある階につながっている階段等にも設置するとよいでしょう。
煙は上にのぼる性質があるので、これらの場所に設置することで、より早い段階で火災を検知してくれるでしょう。
煙式の火災警報器は、光電式とイオン化式に分類されます。
光電式は煙による光の乱反射や遮光により火災を検知し、イオン化式は煙による空気中の電離状態の変化により火災を検知します。
熱式の火災警報器の特徴は?
熱式の火災警報器は、熱の感知方法に応じて定温式と差動式に分類されます。
定温式は火災により一定の温度以上まで室温が上昇すると作動するのに対し、差動式は一定時間における温度の上昇割合を感知して作動します。
熱を感知して作動するという共通点はありますが、差動式の場合、定温式のように一定の温度で火災を感知するというわけではありません。
キッチンなどの普段から煙が発生する可能性がある場所には煙式の火災警報器は設置できないため、そのような場所には熱式の火災警報器が適用されます。
まとめ
この記事では、感知警報装置設置等級と火災警報器の種類について解説しました。
火災警報器は場所に応じて設置可能な種類が異なり、設置できない箇所もあります。
必要に応じて、熱式と煙式を使い分けることが重要です。
上記の他、石油ストーブといった熱や水蒸気が発生する場所、洗面所や浴室といった水がかかる恐れのある場所、常に湿度が高い場所にも煙式が設置できないことに注意しましょう。
万が一の場合に命を守るための装置ですので、適切に設置することが大切です。
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