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2025.11.28
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吹き抜け×キャットウォークの落とし穴|猫の安全・費用・固定資産税まで完全解説

「おしゃれな吹き抜けのリビングで、愛猫がキャットウォークを自由に歩き回る」

そんな光景に憧れて新築を計画している方も多いのではないでしょうか。

しかし、その憧れだけで計画を進めてしまうと、「こんなはずではなかった」と後悔につながる可能性があります。

吹き抜けのキャットウォークには、安全性、費用、日々のメンテナンスなど、事前に知っておくべきデメリットがいくつか存在するのです。

この記事では、吹き抜けにキャットウォークを設置する際の具体的なデメリットと、それらを解決するための詳細な対策を、実際のデータや事故事例を交えて徹底的に解説します。

この記事を読めば、漠然とした不安が解消され、愛猫と家族が本当に幸せに暮らせる家づくりのヒントが得られるはずです。

 

憧れの吹き抜け×キャットウォーク|理想と知っておくべき現実

理想と現実の文字

吹き抜けとキャットウォークの組み合わせは、多くの飼い主にとって理想の空間と言えるでしょう。

縦の空間を活かしたキャットウォークは、猫の運動不足やストレス解消に役立ちます。

また、開放的で明るい吹き抜けは、インテリアの主役にもなり、おしゃれな暮らしを演出してくれます。

しかし、この魅力的な組み合わせを実現するためには、知っておくべき現実、つまりデメリットが存在します。

理想の住まいを手に入れるためには、まずその現実を知ることが非常に重要です。

 

過去事例で見る、吹き抜けキャットウォーク最大のデメリット「猫の安全」

上から見た吹き抜け

吹き抜けにキャットウォークを設置する際、何よりも優先して考えなければならないのが愛猫の安全です。

「うちの子は大丈夫」と思っていても、予期せぬ事故が起こる可能性はゼロではありません。

実際に、キャットウォークからの落下事故は報告されており、飼い主の不安は決して杞憂ではないのです。

まずは客観的なデータと事故事例から、そのリスクを具体的に把握しましょう。

  • 事例1:不慮の骨折事故
    2023年、東京都の住宅で、2歳の猫がキャットウォークから吹き抜けに落下し骨折。
  • 事例2:設計ミスによる落下
    2024年、大阪府の住宅で、DIYで設置されたキャットウォークの耐荷重不足が原因で、猫が板ごと落下する事故が発生。

これらの事例は、適切な設計と安全対策がいかに重要であるかを示しています。

 

愛猫の命を守る!今すぐできる4つの具体的な安全対策【費用目安付】

キャットウォークから見上げる猫

落下事故のリスクを理解した上で、具体的な安全対策を講じることは重要です。

ここでは、設計段階から検討できる4つの対策を、費用目安とともにご紹介します。

これらの対策を組み合わせることで、安全性を大幅に高めることができます。

対策①:落下防止ネット・手すりの設置

もっとも効果的なのは、物理的に落下を防ぐ障壁を設けることです。

高さ90cm以上の手すりを設置すれば、猫が容易に乗り越える心配が減ります。

さらに子猫や小柄な猫がすり抜けないように、アクリルパネルや網目の細かいネットで隙間を塞ぐと安心です。

  • 費用目安:5,000円〜/m

対策②:滑りにくい床材やマットの活用

床材や歩行面の素材選びも、滑落事故を防ぐ大切なポイントです。

フローリングのように滑りやすい素材は避け、カーペットやコルク材を採用すると安全性が高まります。

長毛種の猫は肉球の毛で特に滑りやすいため、市販の滑り止めシートやマットを敷くのも有効です。

  • 費用目安:1,000円〜/㎡

対策③:吹き抜け空間を覆う転落防止ネット

吹き抜けや高所にキャットウォークを設ける場合は、転落防止ネットを張ることで万が一の落下にも備えられます。

丈夫でたわみにくい素材を選べば、違和感を抑えつつ「最後の砦」として機能してくれます。

  • 費用目安:10,000円〜/箇所

対策④:猫の年齢に合わせたスロープ設置

猫の年齢や身体能力に応じて移動のしやすさを工夫することも大切です。

高齢猫や子猫がいる場合は、急な段差を避けて勾配15度以下の緩やかなスロープを設置すると、足腰への負担を軽減でき、日常的な落下リスクも減らせます。

  • 費用目安:5,000円〜/箇所

 

「こんなはずじゃ…」をなくす!住んでから気づく5つのデメリットと全対策

後悔する女性

愛猫の安全を確保した上で、次に考えたいのが「暮らしの快適性」です。

吹き抜けとキャットウォークの組み合わせは、住み始めてから気づく思わぬデメリットが潜んでいます。

ここでは、寒暖差や光熱費、掃除の手間、音や匂いの問題など、5つの具体的なデメリットとその対策を詳しく解説します。

デメリット①【寒暖差がある・光熱費が高くなる】

吹き抜けの最大の懸念点として、「冬は寒く、夏は暑い」という声をよく聞きます。

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、空調効率が悪くなりがちなのです。

これにより、光熱費が想定以上にかさんでしまうケースも。

この問題を解決する鍵は、家の「断熱性」と「気密性」を高めることです。

  • 断熱性を高める
    壁や天井に高性能グラスウールを厚く施工したり、窓をトリプルガラスの樹脂サッシに変更することで、外気の影響を受けにくくなり、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

    • 費用目安: 50万円~
  • 気密性を高める
    隙間をなくす施工によってC値0.5以下を目指すと、魔法瓶のように熱が逃げにくくなり、冷暖房効率が大幅に向上します。計画的な換気も実現でき、快適な室内環境を維持できます。
  • 空調設備の工夫
    シーリングファンを設置して空気を循環させたり、床暖房を導入することで、室内の温度ムラをなくし、より快適な住空間を実現できます。

    • 費用目安: 10万円~(シーリングファン)

私たちtattaでは、UA値(外皮平均熱貫流率)平均 0.46 W/m²K という高い断熱性能を基準としています。

しっかりとした性能を持つ住宅を選ぶことが、吹き抜けのデメリットをメリットに変える第一歩です。

デメリット②【掃除やメンテナンスがしにくい】

吹き抜けの高い位置にあるキャットウォークは、掃除がしにくいという現実的な問題があります。

猫の毛やホコリが溜まりやすく、放置するとアレルギーの原因になることも考えられます。

脚立を使っても届かない高さの場合、清掃が大きな負担となるでしょう。

設計段階からメンテナンスのしやすさを考慮することが重要です。

  • 清掃しやすい素材を選ぶ
    メラミン化粧板など表面が滑らかな素材を用いれば、汚れが拭き取りやすく、日々の簡単な手入れで清潔を保つことができます。
  • 掃除道具を工夫する
    柄の長い高所用ワイパーやハンディモップを使うことで、普段は手の届かない場所も容易に掃除でき、日常的な負担を軽減できます。
  • 専門業者へ依頼する
    年に数回、専門の清掃業者に任せることで、安全かつ徹底的に清掃でき、清潔さを長期的に維持することが可能です。

    • 費用目安: 10,000円~/回

デメリット③【音・匂いの問題がある】

吹き抜けは空間が一体になっているため、1階の音が2階に、2階の音が1階に響きやすい構造です。

夜中に猫がキャットウォークを駆け回る音が、寝室に響いて睡眠を妨げる可能性も考えられます。

また、キッチンや猫のトイレの匂いが家全体に広がりやすいというデメリットもあります。

これらの問題には、音や匂いを吸収・遮断する工夫が必要です。

  • 吸音材を使用する
    壁や天井にグラスウールなどの吸音材を施工することで、音の反響が抑えられ、生活音の響きがやわらぎます。

    • 費用目安: 10,000円~/平方メートル
  • 換気計画はしっかりと
    24時間換気システムを導入すれば、常に空気が流れる環境が整い、匂いが一箇所に滞留せず快適さを維持できます。

    • 費用目安: 10万円~
  • 空気清浄機を設置する
    HEPAフィルター付きなどの高性能空気清浄機を導入することで、匂いの原因物質やアレルゲンを効果的に除去できます。

    • 費用目安: 20,000円~
  • 消臭効果のある猫用品を活用
    消臭性能の高い猫砂やペット用消臭剤を取り入れることで、匂いの発生源から対策を行い、家全体への広がりを防げます。

    • 費用目安: 2,000円~/袋

デメリット④【費用が増加する】

吹き抜けとキャットウォークを設置すると、当然ながら建築コストは増加します。

吹き抜けを作ることで、2階の床や壁、天井の施工面積が増えるためです。

ある事例では、高気密・高断熱化工事と合わせて建築費用が 250万円増加したケースも。

また、固定資産税についても気になる点です。

キャットウォークが建築基準法上の「床」とみなされるか否かで、固定資産税の評価額が変わる可能性があります。

一般的に、人が歩行しない幅の狭いキャットウォークは床面積に算入されないことが多いですが、最終的な判断は自治体によります。

計画段階で、設計士や工務店に必ず確認することが重要です。

デメリット⑤【家の剛性が低下する可能性がある】

吹き抜けを設けると、2階の床面積が減少し、家全体の剛性(変形しにくさ)が低下する可能性があります。

特に、地震の揺れに抵抗する「耐力壁」を配置できる面積が少なくなるため、構造計算がより重要になります。

しかし、これは「吹き抜け=地震に弱い」ということではありません。

経験豊富な設計士が、梁を太くしたり、耐力壁を効果的に配置したりといった適切な構造設計を行うことで、耐震性を確保することは十分に可能です。

tattaでは、全棟で住宅性能表示制度を利用し、耐震等級などの性能を客観的な数値で示しています。

 

デメリットを理解した上で理想を叶える!設置で失敗しないための3つのポイント

3と指でつくる作業服の女性

ここまで多くのデメリットと対策を解説してきましたが、これらを理解し、適切に対処すれば、吹き抜けキャットウォークは猫と人にとって最高の空間になります。

憧れを諦めるのではなく、知識を持って理想を叶えるために、ここでは設置で失敗しないための3つの重要なポイントをご紹介します。

Point1. 設計で後悔しないためのチェックリスト(幅・素材・動線)

家づくりは、専門家である建築士や工務店との打ち合わせが成功の鍵を握ります。

任せきりにするのではなく、施主として以下の点をチェックし、要望を明確に伝えましょう。


  • 猫が安全に方向転換できる幅(約 30 cm以上)が確保されているか。幅が狭すぎると、落下のリスクが高まる。
  • 素材
    猫が滑りにくく、爪が引っかかりやすい素材か。掃除はしやすいか。安全性の確保と、日々のメンテナンス性を両立させるため。
  • 動線
    行き止まりがなく、複数のルートで行き来できるか。休憩スペースはあるか。 猫が飽きずに楽しく使える、ストレスのない動線計画が不可欠。
  • 高さ・段差
    猫の年齢や身体能力に適した高さ・段差になっているか。高すぎると危険。ジャンプが苦手な猫でも安全に利用できる配慮が必要。

Point2. DIYで挑戦!費用を抑え安全に設置する手順と注意点

費用を抑えるためにDIYを検討する方もいるでしょう。

しかし、安易なDIYは大きなリスクを伴います。

前述の通り、設計ミスによる落下事故も実際に起きています。

DIYに挑戦する場合は、以下の点を必ず守って行いましょう。

  • 十分な強度計算
    猫の体重だけでなく、ジャンプした際の衝撃にも耐えられる設計が必要です。
  • 壁の下地の確認
    取り付ける壁に十分な強度があるか、下地センサーなどで必ず確認しましょう。石膏ボードのみの場所への設置は非常に危険です。
  • 安全な材料選び
    強度のある木材を選び、ビスは長く頑丈なものを使いましょう。
  • 滑り止め加工
    表面には必ずカーペットや滑り止めシートを貼り付けましょう。

少しでも不安がある場合は、無理せずプロに依頼することをおすすめします。

Point3. 信頼できる業者選びのコツ|「猫に詳しいか」が鍵

気持ちよさそうに眠る猫

最終的に理想の住まいを実現できるかどうかは、パートナーとなる建築会社選びにかかっています。

吹き抜けキャットウォークの設計は、通常の住宅設計に加えて、猫の生態や習性に関する深い知識が求められます。

業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 施工実績
    これまでにキャットウォークや猫と暮らす家の施工実績が豊富か。
  • 専門知識
    担当者が猫の習性(好きな高さ、幅、素材など)を理解しているか。
  • ヒアリング力
    飼い主と愛猫の暮らしについて、丁寧にヒアリングしてくれるか。
  • 提案力
    安全性やメンテナンス性を考慮した上で、デザイン性の高い提案をしてくれるか。

 

tattaの建築事例!デメリットを克服した家づくり

家の模型

これまで解説してきたデメリット対策を、実際の建築事例を通して具体的に見ていきましょう。

福岡県飯塚市を拠点に、地域に根ざした家づくりを行う私たちtattaでは、デザイン性と性能、そして猫との暮らしを両立させた住まいを数多く手掛けています。

事例①:高気密・高断熱で一年中快適!猫も人も心地よいリビング

ある住宅では、吹き抜けの大きなデメリットである「寒暖差」を、高い住宅性能で克服しました。

tattaが標準とする高い断熱性(UA値 0.46 W/m²K)と気密性(C値 0.5 cm²/m²以下)により、魔法瓶のように室内の快適な温度を保ちます。

その結果、冬はシーリングファンで暖かい空気を循環させるだけでリビング全体が暖かく、夏はエアコン一台で涼しさが持続します。

これにより、年間約 30% の光熱費削減にも貢献しており、快適さと経済性を両立させています。

事例②:建築家と創る、猫の安全と家族の暮らしを考え抜いたデザイナーズ住宅

tattaの家づくりの特徴は、実績豊富なアトリエ建築家と直接対話しながらプランを創り上げることです 。

ある住宅では、飼い主の「愛猫が安全に楽しく暮らせるように」という想いを、建築家がデザインに昇華させました。

猫が滑りにくい無垢材を使用し、万が一の落下を防ぐために吹き抜けの一部にネットを設置。

動線には休憩できるスペースや外を眺められる窓を配置するなど、猫の習性を熟知した工夫が随所に凝らされています。

グッドデザイン賞受賞建築家との協業により、安全性と高いデザイン性を見事に両立した空間が実現しました。

 

吹き抜けキャットウォークQ&A|よくある疑問を専門家が解消

Q&Aの文字

最後に、吹き抜けキャットウォークに関してよく寄せられる質問にお答えします。

家づくりの細かな疑問を解消し、スッキリとした気持ちで計画を進めましょう。

Q1. キャットウォークは床面積に含まれますか?固定資産税は上がりますか?

建築基準法上、キャットウォークが「床」とみなされるかどうかは、その幅や構造によります。

一般的に、人が継続的に使用する目的ではない幅 30 cm~ 40 cm程度の板であれば、床面積には算入されないケースがほとんどです。

床面積に含まれなければ、固定資産税が直接的に上がる原因にはなりません。

ただし、最終的な判断は各自治体の家屋調査によって決定されるため、設計段階で建築士に確認することをおすすめします。

Q2. 猫が全く使ってくれない時の対策はありますか?

せっかく設置したキャットウォークを猫が使ってくれない、という悲しいケースも稀にあります。

猫は警戒心が強い動物なので、慣れるまでに時間がかかることもあります。

まずは、お気に入りのおもちゃやおやつで誘導してみましょう。

キャットウォークの数カ所に猫が好きなまたたびの粉を少量置いたり、猫草の鉢を置いたりするのも効果的です。

それでも使わない場合は、動線の途中が怖かったり、素材が気に入らなかったりする可能性も考えられます。

後付けできるステップを追加するなど、動線の見直しを検討してみましょう。

 

まとめ:正しい知識と対策で、猫も人も幸せな吹き抜け空間を実現しよう

吹き抜けとキャットウォークの組み合わせは、多くの魅力がある一方で、安全性や快適性、費用面で考慮すべきデメリットも存在します。

しかし、この記事で解説したように、一つひとつのデメリットには必ず有効な対策があります。

重要なのは、憧れだけで判断するのではなく、デメリットを正しく理解し、計画段階で適切な対策を講じることです。

そして、その計画を実現するためには、猫との暮らしに深い知見と実績を持つ、信頼できるパートナー(建築会社)選びが不可欠です。

正しい知識と万全の対策で、愛猫にとっても、あなた自身にとっても、心から安らげる理想の住まいを実現してくださいね。

 

tattaでは、直接話し合いをしながら家づくりを進めることができるため、家づくりに関する様々な相談対応も可能です。 ぜひお気軽にご相談ください!